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あたたかさ、やさしさがわたしたちのテーマです。


by soranookurimono
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供養茶会

今年で18回目を迎えた、津軽藩兵の供養祭と供養茶会に出席しました。
私たちは今年で2回目。
供養茶会_b0157246_2262644.jpg
黒石市にある黒森山浄仙寺。

和尚のお経が始まり、珈琲首座・成田専蔵氏による供養が始まる。

★今から200年前の1807年(文化4年)、幕府の命令で北方警備のため津軽藩兵が蝦夷地(現・北海道)の宗谷岬周辺に赴いた供養茶会_b0157246_22421031.jpg
だが、多くの藩兵は厳冬下、ビタミンB1不足による浮腫病で亡くなった。1855年(安政2年)、再び津軽藩兵たちは蝦夷地の警備に赴く。
このとき、浮腫病の予防薬が配給された。コーヒーである。
北方警備にかり出されたのは農民や漁師、大工ら庶民だった。
長崎オランダ商館に出入りしていた人々や蘭学者ら特権層を除くと、日本で最初にコーヒーを飲んだ庶民は津軽藩兵だったともいえる。(成田氏による新聞掲載文から)★


供養茶会_b0157246_22592178.jpg
1991年から黒石市の浄仙寺で、「珈琲供養茶会」を催し、毎年幕末当時の淹れ方を再現している。ドリップ式の原形ともいえる淹れ方で、味も番茶に似た薄味の珈琲。
写真に写っている大きいコーヒーカップは、日本で一番大きい。
なんと60人分のコーヒーが入るそうです。供養に来た方達と、このコーヒーをいただきました。
         おいしい。実に温かいコーヒーである。
      津軽藩兵が、光輝いてコーヒーを飲みほしているのが感じられます。

場所を変え、コーヒー茶会。
供養茶会_b0157246_834725.jpg
この日のコーヒーは、「岬の薫り」
透明感のある琥珀色のコーヒーは神秘的であり、豊かな香りとこくのある苦みと深い甘みは、首座・成田氏の人間としての温かさ、優しさ、豊かさとコーヒーに対する愛情の深さ、そして津軽藩士に対する敬意を感じます。




供養茶会_b0157246_8283642.jpg
この、コーヒーにはどの器が合うのだろう。今日の私に合うカップは?と成田氏の両脇に飾られているコーヒーカップから選んでいく。私が選んだカップは、ブラジル・サンパウロのカップ。小ぶりだが重みをかんじる。




    至福のひとときをありがとうございました。
    最高の「おもてなし」を受けることができたことに感謝いたします。
                                     10月12日
by soranookurimono | 2008-10-13 23:33